今日も自動車業界に関するコラムを書いてみます。小林です。
私が自動車関連の仕事として働き出したのは平成11年からです。
その頃に比べると自動車に対する熱が、世間一般的に冷えていっているのを肌で感じています。
高校生の頃ですが、自転車で通学する途中に自動車のディーラーの前を何件も通過します。
トヨタ、日産、マツダなどが近隣にありました。店頭に並べられている中古車を見るだけでワクワクしましたね。
その当時は日本でかっこいいスポーツカーがたくさん出てました。スカイラインGT-R、シルビア、180SX、フェアレディZ。
ランサーエボリューションにGTO、FTO、パジェロにギャラン。
軽自動車だってスズキからはアルトワークスやカプチーノ、ダイハツはミラターボなど。
テレビのCMもバンバン流れていましたし、とにかく日本という国が車に対して期待値が高かった時代です。1990年代です。
それが、今はどうでしょう?若者の車離れと言われたのも久しいことながら、一番問題なのは、収入が上がってないのに車の値段が高くなり過ぎてやしないかなと。
初代のヴォクシーって高いグレードで300万円くらいだったのが、今では500万円。
NBOXもすごいですよ。この前一番高いグレードにオプションをつけて、あれやこれやと試算するとなんと300万円です。
1990年代から遡ると100万円くらい値段が上がっているように思えます。
なんでそんなに値段が上がっているのか?世界情勢で原材料コストが上がっているということが一つ。
そして、ADASという先進運転支援システムの搭載など、今の車って相当安全性に担保されて作られています。
車の至る所にセンサーやソナーがついています。
自動ブレーキに代表されるステレオカメラや単眼カメラ。レーザーやレーダーなどがバンパーに埋め込まれて、前走車との距離を常にモニタリングしています。
車自体が運転手をカバーできるようになってきているんです。
私の家も昨年新車を購入しました。それまでは20年落ちの中古車に乗っていたんですが、新車はもうすごいです。
レーンキープにアダプティプクルーズ、自動ブレーキなど。多少疲れていたり、仕事が遅くて眠い中でも、車が私をカバーしてくれる安心感があります。
ただ、その一方で車が高くて買えなくなった人もいます。私も相当やりくりして、ようやくの新車を買いました。
昔に比べると新車を買うハードルが非常に上がっています。給料自体は上がってこないのが原因でもあります。
そして、車に対するリテラシーが高い人と低い人。さまざまです。
もちろん、車は新しい方が絶対にいいと思います。何がいいのかというと、安全だから。
衝突安全もどんどん性能が向上しています。事故が発生した時の生存率だってあがっています。
そして、ADASによる事故の軽減。コネテクテッドカーによる、事故が発生した時のサポートなどなど。
古いクラシックカーも私は大好きです。味があって、エンジンとガソリンの匂いがたまらないと思います。
ですが、家族には安全な車を乗ってもらいたいと思います。大切な家族がもし事故に遭った時、安全な車なら守ってくれるからです。
車に詳しくない人が乗っていたとしても、最新の新車であればその運転を車がサポートしてくれる。
これが、最新の新車に乗り換える最大のメリットです。
もちろんその次に環境性能である、燃費の向上などん副産物もあります。
ハイブリッドカーであれば、ガソリン1Lあたり20Km前後走ってくれます。
私が免許を取った頃はガソリンの価格が今より100円安かったです。レギュラーが80円台後半。
ハイオクが100円するかしないかくらいでした。
今から思えば考えられないくらい安かったです。水よりも安いってみんな言っていましたから。
その当時の車の燃費ってリッター10km走って上等。スポーツカーなんかリッター5kmを切るモデルもたくさんあります。
今のハイブリッドカーに乗り換えれば、燃料コストが2倍に上がっていても、燃費性能が2倍になっているため、ランニングコストはイーブンになります。
安全で、燃費がいい。これが最新の新車に乗り換える最大のメリットになるわけです。
車の価格がぐっと上がって、収入は横ばい。
そんな時代になっていますが、新しい車に乗り換えるメリットもあります。
もちろん、今乗っている車をちゃんと整備して長く乗るという考えもありです。私自身が乗っている車は13万キロを現在突破して、機関良好。まだまだ走るつもりです。
家族には安全を、私自身は味のある車を。どちらもこれは正解なんです。