AIにとって代わられない職業、自動車整備士の未来

久し振りの更新となりました。

 

フロントメカニックの小林です。私はあいもかわらず自動車整備業界の端っこで細々と働いております。

 

さて、今年もわずかとなりましたが、私の周りではショッキングな出来事がありました。

 

何かというと、同年代の同僚が2人も退職してしまったのです。

 

こうやって書くと、ネガティブな記事になるので避けたかったわけですが、あえて取り上げて書いてみます。

 

私はいわゆる就職氷河期世代です。辞めていった二人も就職氷河期世代。

 

就職活動に相当苦戦を強いられた時代を生き抜いてきました。私が整備士になった頃は、先輩整備士はタバコを片手にちょっとヤンチャな人が多かったです。

 

そんな先輩たちからスパナをぶん投げられ、24時間戦えますか?の時代に整備士として入っていったのです。

 

今思えばハラスメントの嵐の中ですが、その時代は当たり前でした。車もキャブレターから電子制御に移りゆく時代。

 

ディーラーでは軒並み真夜中0時を超えても作業を強いられていた時です。ある時から働き方改革が始まり、開店時間を10時からになり、夜中までの作業はなくなっていきました。

 

随分働きやすくなってきたかなと思っていたら、今度は100年に一度の変革期。ADASや自動運転です。

 

次第に同僚は一人辞め、二人辞め・・・。新卒は入ってこない・・・。当時当社最大の整備工場は20人ほど整備士がいました。

 

が、現在は10人になっています。私の営業所も人数が毎年のように減っています。

 

こうなると、整備を担う人材が圧倒的にたりなくなります。今、タイヤ交換のピークを迎えています。が、1日に作業できる台数を絞らせていただいています。

 

私の整備工場では30分に1台で予約を埋めていきます。タイヤ交換は1日14台までにしています。

 

そうしないと他の作業が終わらなくなるからです。

 

では、それだけ整備作業が必要とされているのなら給料はどうなのか?

 

正直に申し上げますが、私は現在40代後半ですが手取りは30万円を切っています。

 

勤務時間は朝の8時から夜の11時くらいまでやってます。

 

いいか悪いか不明ながら、私は管理職なので残業代が出ません。毎月定額29万円。ボーナスは年に2回で、合わせて2.5ヶ月くらいですね。

 

悲しいことに、私の息子今年から製造業で働いています。高卒で就職して製造業に就職しました。高卒で働いて稼いで大した息子です。

 

息子、ボーナス出ました。なんと3.5ヶ月・・。彼は手取り19万円もらっているので、なんということでしょうか・・。

 

私、高卒一年目の新卒である息子にボーナス負けました・・・。

 

これが自動車業界のリアルです。もちろんもっと待遇がいい整備工場はたくさんあるかと思います。

 

私が勤めている工場はおそらくその平均値くらいだと思います。

 

自動車整備って、AIにはとって代われない職業なんだそうです。おそらく故障診断まではAIでできますが、実際に作業することは猫型ロボットでも開発されない限りは難しいですからね。

 

あと12年で60歳。私の時代は年金なんてあてにならないでしょう。

 

12年間この業界で生き残っていけるかと問われると、難しいかもしれないなと。

今の正直な気持ちです。

 

しがみつくしかない。でも、未来への展望がない。八方塞がり。

 

こういう時って、未来を考えないこと。過去を考えないこと。今だけをしっかり考えて生きていくことです。

 

同業者のみなさん、頑張りましょう。