久しぶりの更新となりました。Front Mechanicの小林です。
なんでこんなに期間が空いてしまったかというと、以前もお伝えしましたが、整備士が数人退職してしまったからです。
辞めてしまう理由はさまざまだと思いますが、おおよそ大半はネガティブな理由だと予測がつきます。
自分に当てはめて考えてみると簡単です。
あなたが今の会社を辞めたいと思う時、それはなんらかの不満があるか?それかさらにステップアップをしたいか?このどちらかではないでしょうか?
例えば、同じ仕事をしているのに自分の会社よりもよその会社の方が給料がいい場合。
勤務時間もそうでしょうね。
自分が働いている会社よりも残業が少なくて休みもちゃんと取れる。その割に給料は同じである。
こういう事実を知ってしまうと、転職する理由になってしまう。
実際のところ、当社も離職率が軒並み右肩上がりのため、現在求人を高校生まで幅広く採っています。
しかし、そもそも就職希望者がいないんです。
私の知り合いにトヨタディーラーで勤めているサービスフロントがいます。
トヨタも相当人手が足りていないようで、お盆前の数日間はほぼ毎日のようにてっぺんを超えていたと。
私も整備士が相次いで退職してしまった影響を受けて、お盆前は毎日残業だらけでした。
そのうち一日は夜中の1時過ぎまで作業をしていました。
私が住んでいる地域の自動車業界って、20年前くらいに一度労働基準監督署が一斉に入ったんです。
それまではリコールなんかがあれば、毎日のように夜中の0時を過ぎる日が当たり前。
さすがに0時を超える日が3日も続けばやばいなとなり、4日目は19時で一斉に帰ったなどなど。
まさに24時間働けますかの昭和根性が万歳の業界でした。
労基が入ってからは、各ディーラー始業時間を一斉に10時として、それまでは一切電話に出なくなるなど、急速に働き方を変えてきたんです。
それが昔のような状態に戻りつつあるようです。原因は人手不足に他なりません。
整備スタッフの人数が限られているのに、やらないといけない作業がそれを超えているとなれば、どうしようもありません。
とくにディーラーだとリコールをやらないわけにはいかないので、毎日地獄の残業をしているようです。
ディーラーも担い手が減っているので、採用基準を下げたりしているようですが、即戦力として入ってくる人はかなり減っているのが現実です。
このままの状態でいくと何が起きるか?整備作業待ち難民が増えてしまうということです。
例えば事故にあったとします。通常10日程度で修復できる板金作業であっても、まずは仕事を受けてもらえない。
仕事を受けてもらうために一週間ほど業者に電話をしまくって、ようやく作業してくれるところが見つかった・・・。
修理完了まで含めると20日ほど時間がかかってしまった。など。
こういうことが今起きています。特に板金になると日数がかかるので、ぜひご自身の加入している任意保険に
「レンタカー特約」
を入れておいてください。
事故で代車が必要になった時、保険で事故日から30日間レンタカーを貸してくれるんです。
もしこの特約に入ってなければ、工場代車を貸してくれる板金屋さんを探すなどが必要になります。
今の時代無料代車を貸してくれる業者って相当減っていますので。
整備して欲しいのに順番待ちで整備してもらえない・・・。今こういった危機が目の前に迫ってきているので、気をつけてください。
さあ、明日から仕事開始なので、私も気持ちが相当ブルーですが、頑張りたいと思います。