整備工場の長期休業って、実際のところどうなのか?

整備事業車の皆さんこんにちは。

 

Front Mechanicの小林です。

 

本日は、整備工場の長期休業について書いてみたいと思います。

 

というのも、私が今まで渡り歩いてきた整備工場は、割とホワイトなところもありました。

 

それは休みです。年間休日がおそらく120日弱はあったんだと思います。そして、その中でもゴールデンウィークや正月休み。

 

この2つですけど、暦とハマると長期休業になることがありました。

 

最大で10日連休ということもあったんです。

 

なんで10連休なんて取れるんだ?と思いますよね?

 

実は、今企業は社員に年間最低でも5日間の有休を消化させないと、労働基準監督署に罰せられます。

 

整備士をバラバラに休ませると、業務に支障をきたすことがあるので、一斉に会社を休みにして、全員がそこで有休を取得する!

 

このような取り組みをしていたところがありました。

 

10連休もあれば、それこそ海外旅行だっていけてしまいます。だけど、そのリバウンドが私は非常に怖くて、途中会社に出勤していました。

 

フロントをやっていると、連休中に仕事が膨大になっていきます。留守番電話を見てみると、60件とかたまってるわけです。

 

休みってわかっていても電話してくるということは、なんとかしてほしいという案件です。

 

それを、休みが明けて通常業務をこなしながら捌くのって、非常に困難だからです。

 

長期休みが入ったら、真ん中あたりで上司に許可をもらって出勤します。

 

留守電を聞いて、ある程度仕事を割り振りしてスケジュールを立てておくんです。これだけで休み明けは随分助かります。

 

こんなことを書くとあんたは昭和脳だな!と怒られそうですが、サービスフロントって、こうでもしないと回らないんです。

 

休めば休んだ分だけ自分に跳ね返ってくる。そのため、私は長期休暇の後、初日の仕事量は極力抑えるように組んでいました。

 

車検も1日あたりの目標が10台あったとしても、初回車検の車を5台くらいにしておく。

 

あとは休みで溜まった仕事を一手に片付けるんです。

 

長期休暇を取ると、車検も困りますよね。指定工場なら45日前の車検ができますけど、保適の期間を考えるとギリギリで検査しないと登録できなくなる。

 

車検のスケジュールも登録までを考えて組んでいかないとダメなんですが、整備に携わっていない営業マンが車検を受けると安易に予約を入れてしまうことがあります。

 

検査員ならば、旧自賠責の切れる最終申請日を逆算しながら予約を入れます。

 

が、検査を熟知していないとOSS申請もできないし、保適の切れる最終申請日が土日だった。なんていうパターンも出てきます。

 

整備工場の長期休業って、こういった意味合いから、賛否別れると私は思います。

 

ただし、部品屋さんやディーラーが休みになった期間っていうのは、一緒に休んだ方がいいことも確かです。

 

部品が間に合わないのなら、軽作業しかできないですし。

 

新車保証などで問い合わせたい時、ディーラーが休みだと無意味に車を預かることになってしまいますので。

 

もしこのブログを読んでいるあなたが、会社の休みを決定する権限があるのなら、こういった事情を考えて予定を立ててください。

 

去年なんかひどかったですよ。11月にうちの会社で、やはり全員有休消化日を作られてしまいました。

 

11月っていうと、私の地域ではタイヤ交換がスタートします。そして車検をやらないといけない台数も多い。

 

そんな中、無意味に有休消化日を設定してこられて、現場は混乱しました。

 

もし有休を消化させたいのなら、お正月が一番いいと私は思います。

 

入庫台数も落ち着いてるし、タイヤ交換も終わってる。世間は正月ムードなので、比較的ゆるやかに仕事ができる時期だからです

 

昨年は11月24日を有休消化日にされ、会社は休み。その割に1月4日は出勤!

 

1月4日なんかほとんど仕事なかったですからね。明らかにマネージメントのミスですよね。

 

仕事に無理がかかると失敗や事故が発生します。

 

休みのマネージメントって、現場に相談してもらった方が一番いいと私は思います。