全国の整備事業者の皆様、こんにちは小林です。
いきなりですが、皆様の工場ではオイル交換のオーダーがあった時に、次回交換予定のオイルステッカーを貼りますよね?
そのオイルステッカーは何キロ後を目安にしていますか?
何故こんなことを書くのかというと、私自身サービスフロントをしていた時代に苦い思い出があったからです。
スズキのエブリィで来店されたお客様。オイル交換での来店です。この方とは私も頻繁にやり取りさせていただいていた仲でした。
そんな時、お客様に言われた一言
「小林さん、次のオイル交換ステッカーは5000キロで切っておいてよ!」
とおっしゃられました。
まずこの言葉を受けて、車両に貼ってあるステッカーを確認してきました。すると、オイル交換距離が87456キロなのに対して、次回交換キロ数が90456キロと書いて貼ってありました。
ここで私、もしかしてと気がついたんです。フロントをやっていれば、作業指示書の字を毎日みているので、オイルステッカーを誰が書いたかわかります。
前回オイル交換を担当した整備士に、今回もオイル交換をお願いしましたが、お客様のご意向で次回の交換距離は5000キロ刻みにしてくれと伝えました。
すると彼は言いました。
「小林さん、確かにNAエンジンなので5000キロでいいんですけど、この車両は黒ナンバーの営業車です。シビアコンディションに該当するので早めの方がいいんです。」
と。
返す言葉もないくらいしっかりとした回答が帰ってきました。この根拠については安心しました。
お客様のオイル交換を終えて、私は調査をし始めました。
それは入庫してくる車のオイルステッカーを確認すること。
前述した通り、毎日作業指示書をみながら売上伝票を打っているものとしては、オイルステッカーをみると誰が書いたものかがわかります。
私が所属していた会社は何ヶ所か支店も構えています。さすがに他の店舗で交換したものに関しては、誰が交換して書いたものかはわかりまりませんでしたけど。
問題はそのオイル交換ステッカーの記載が全部バラバラだったことなんです。
私が所属するA店舗であっても整備士は6人います。その6人のオイル交換ステッカーを比べると
例えば5555キロでオイル交換に来た車両があったとします。
スタッフA 今回交換距離5555キロ 次回交換距離10000キロ
スタッフB 今回交換距離5555キロ 次回交換距離10555キロ
スタッフC 今回交換距離5555キロ 次回交換距離8555キロ
スタッフD 今回交換距離5555キロ 次回交換距離9555キロ
スタッフE 今回交換距離5555キロ 次回交換距離8555〜10555キロ
スタッフF 今回交換距離5555キロ 次回交換距離10555キロ
とこのような記載になっていました。どうですか。もう全部バラバラです。
うちの店舗ではない店舗Bでのスタッフは全て3000キロ刻みで次回オイル交換を記載しています。
スタッフでもバラバラ。店舗でもバラバラ。
これはダメだろうと。
当社には国家1級整備士も3人ほど存在します。知識の差はやはり千差万別です。とはいうものの、会社でオイル交換時期が統一できていないのはまずいです。
オイル交換の作業については、整備士個人に任せていたところがあります。しかし、作業した整備士で交換距離がバラバラだとお客さんが困惑します。
今回は3000キロ刻みで切られているので短いね。と。
前回は5000キロ刻みで切られていたので、長かったけど大丈夫?と。
これでは整備工場にちょっとした疑問が生じてしまいますね。
オイル交換のステッカーは難しいです。やはりターボ車やシビアコンディションに該当すると、軽自動車ならぐんと交換時期が短くなってしまいますので。
割といい回答だったのが4000キロ刻みであるという意見です。これは軽自動のシビアコンディションだと2500キロに対し5000キロまでの間と考えると、ちょうどいいかなって。
とりあえず当社の統一見解としては、軽自動車のターボは3000キロ。
その他については5000キロとしてまとまりました。
今の乗用車なら15000キロがオイル交換時期ですよね?ただし整備の現場で仕事をしていると15000キロまでの間にエンジンが壊れることがちらほらあるんです。
そのため、オイル交換時期っていうのはやっぱり半年もしくは5000キロくらいが妥当なのではないかなと考えています。
これはもちろん一般的な使い方に限りですけど。チューニングカーや、オイル消費が激しいものなどは3000キロ以内ですね。
まずは、すべての作業において社内統一をはかった方がいいですよ。